暦の上でも立春を迎え、東京南部では、ぽかぽか陽気の日が続いています。日も少しづつ永くなって、春の足音が聞こえる今日この頃。漢方養生の考え方では、冬は、エネルギーを蓄えてじっとする季節であり、春は、その蓄えてきたエネルギーを、のびのびと生長させる季節とされています。そして、人間の暮らし方も、まさに自然のリズムに合わせて過ごすのがよいとされ、季節ごとに過ごし方のポイントがあります。 とはいえ、立春を過ぎたばかりの今、日が沈むとまだまだ寒いもの。季節のめぐりはデジタルではありませんから、一夜で春がやってくるわけもなく、冬から春への変化もグラデーションです。そして、漢方養生で考える季節の過ごし方も、次の季節をすこやかに過ごすための準備、という面があります。