塗り絵アートセラピーのセッションでは、ぬり絵を塗るという肝心かなめの「本体」が最も大切です。
でも、それに劣らず大切なのが、お客様のお話を伺うこと。
人により様々ですから、ご自分で色々なことを話したい方、いわゆる「口が重い」感じの方、いろいろな方がいらっしゃいます。でも、沢山話してくださる方の中にも「ほんとうに言いたいこと」の周りをぐるぐる回っている方もあるし、黙りがちな方の中にも「ほんとうに言いたいこと」はとらまえていて
でも、ちょうどいい言葉を探しあぐねて静かにそれを待っていたり、「こんな事を言っていいのかな…」とためらっている方もあります。
それぞれの方のペースを大切にしながら、「ほんとうに言いたいこと」に少し近づけるように、ご質問しながらお手伝いをします。

お話をしているうちに、何かにふっと行きあたって不意に涙される方もいらっしゃいます。
ほろっとこぼれたり、雨だれのようにテーブルにリズムを刻むこともあります。
「すみません…取り乱して」とおっしゃる方が多いのですが、いいんですよ。思い切り涙を流して。とお伝えします。
それは、言葉であったり、ただそこにいるだけであったりするのですが…
私は、レンタルスペースでセッションを実施していますので、涙をふくためのティッシュを箱ごと持ち歩くことはしていないのですが、手縫いしたティッシュケースを持参します。

誰にも(ご自分にも)遠慮しないで思い切り泣いていいんですよ
大丈夫ですよ
そんな思いが伝わるように明るい色の花柄を選びました。
このティッシュは、あらかじめテーブルの上にセットしておきますね。