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夏バテしないで快適に暮らす

今年は、5月5日が立夏でした。
二十四節季で、夏のはじまりとされる日です。

春から増えてきた「陽」の気が、ますます盛んになる季節の入口です。
(「陽」は夏至にマックスに至ります

漢方の考え方のベースとなっている陰陽論では、「陰」に対置してバランスをとるものである「陽」の性質は、動的なイメージです。

太陽の「陽」ですし、なんとなくイメージしやすいですね。


今後、新型コロナウィルスと人類のつき合いがどうなっていくのか、わかりませんが、さしあたり出来ることは、これからの季節、夏バテしないで快適に暮らすための養生を実行してみること。
少しの心がけで、心身ともに健康を維持し、やがて爽やかな秋を迎えたいものです。



夏バテしない

漢方養生では、夏は身体に熱をこもらせないようにする事が大切、とされます。
キュウリやスイカなど、熱をとる食べ物を上手に取り入れましょう。
飲み物も、緑茶はクールダウンのお茶とされています。
見た目も涼し気で、ホッと一息つけますね。

頭の方に気が上ってしまうと、滞りが生じてしまうので、よい香りを嗅いで気を巡らせるのもお勧めです。
アロマオイルのようなものがなくても、柑橘の皮をむいた時の匂いなどもよいですね。

 


また、だんだん高くなる湿度にも要注意です。
通気性のよい衣服や、寝具を使ってジメジメ対策をおこないましょう。
漢方養生では、湿度が多いと消化に支障をきたすと考えられています。

夏バテしない
緑茶にミントを合わせて。香りがよく気を巡らせます。

なんと、漢方養生では、季節ごとに気を付けたいメンタル面の注意も用意されています。


夏は、「陽」に従うのが自然です。
つまり、気持ちを外に向けて、楽しく過ごすことが大切、とされています。
怒ったり、焦ったりすると、頭の方に気が上ってしまい、流れが滞ります。


今の社会状況で「気持ちを外に向けて楽しく」と言われても…
ついつい、そんな風にも思ってしまいそうですが、ドアを開けて外に出掛けなくても、心の窓は開け放って、風通しよく暮らしていきたい。

窓から空を眺めたり、スーパーの行き帰り、道ばたの草や街路樹に目を留めてみましょう。
季節は移ろっています。自然のエネルギーはとどまっていません。
私たち人間の身体も同じ、私たちも、自然の一部です。

青い空を眺め、雨音を聴いて、生い茂る草木のエネルギーが自分の中にも流れていると感じてみましょう。



 

 

万緑の中や吾子の歯生え初むる

中村草田男

 


プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ
石田波郷