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誰かの自死を防げるかもしれない~私にできること~

私は落語が好きなのですが(米朝さんのファンです)、落語を聴いていると、川に身を投げようとしている人、木の枝にぶら下がろうとしている人を「待て待て!バカなことをするな!」と止める人が出てくることがあります。「どんなことがあったが知らないが、生きていればいい日もある。早まっちゃいけないよ」と声をかけます。こちらへ、抱きとめます。思い詰めていた人は、ハッと我に返り、人生の歩みを続けます。

 

落語ですが、「間に合った…」と安堵します。その先で、また笑いを誘う出来事が起きるわけですが、まさしく、「生きてりゃこそ」のエネルギーの振幅です。

 

でも、誰かをこちら側に止めるのに、事態がその人を橋の上や木の下に連れていくまで待つ必要は、ありません。もっと手前で気づけたら、声をかけられたら。身近な人の「まさか」を防ぐためにできることがあります。

 

 

  • 気づく、声をかける

    身近な人の変化に気づいて声をかけましょう。
    「最近元気がないけど、何かありました?」「眠れてる?」「何か力になれることある?」勇気を出して、あなたは一人じゃないと、そっと伝えましょう。


  • 受け止める(傾聴)

    本人の気持ちを尊重して話を聴きましょう。

     もし「死にたい」と言われたら、驚くし、慌ててしまうし、相手によっては怒りが湧くかもしれません。でも、その人は、やっとの思いで打ち明けたのかもしれません。真摯に受け止めましょう。

     質問責めにしないで、時には沈黙も共有して、相手のペースに合わせましょう。

     「死にたいと思ってる?」「消えてしまいたい?」と言葉にして尋ねます。率直に聞くことは危険ではなく、予防の第一歩ともなります。

     「あなたを心配している」そして「話してくれてありがとう」と言葉に出して伝えましょう。


  • 専門家につないで支援へ

    早めに相談を促し、支援を受けられるようにつなげましょう。

    自死を考える人の背景には、病気や経済問題、家族問題などの要因が複雑に絡み合っています。そのことで、気持ちに余裕がなくなり、思考の幅が狭まった結果、他の選択肢がみえなくなっていきます。その人の困りごと(自死のリスク)を現実的に解決する一歩を踏み出せるよう、支援につなげましょう。医療機関や行政の相談窓口、民間の支援組織など。「ここで相談できるけど、行ってみない?電話してみない?」押し付けずに、提案してみましょう。

     

     

  • そして大事なこと…

    自分自身が無理をしないこと。セルフケアをしたり、誰か(専門家含む)に相談したり、自分自身のメンテナンスがとても大切です 。


 

 

 

以上は、大田区が発行する「ゲートキーパー手帳」を参考にご紹介しました。

 

 

誰かの自死を防げるかもしれない ゲートキーパー

身近な人の自死を防ぐ人をゲートキーパーといいます。試験も資格もなく、ただ、落語に出てくる通りすがりの人が誰かを助けるように、身近な人の苦しみを思いやって「生きていく」という選択肢があることを思い出してもらう、そんな役割を指します。
各自治体で、「ゲートキーパー手帳」の発行や、講習会の開催が実施されています。ぜひ検索なさってみてください。

 

 

また、下記もどうぞも御覧ください。

 

▼政府広報オンラインHPによる情報

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201402/2.html

 

▼厚生労働省のHPによる情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/gatekeeper_index.html

 

 

一通り目を通すだけでも、少し知るだけでも、何かが変わります。