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死生観を耕す本「ライフレッスン」

私にとって、今年もっとも心を打たれた本でした。(今年、と言い切るのはちょっと早いかもしれない。でもたぶん、これを越える出会いはない、と思います)

 

 

「ライフ・レッスン」

エリザベス・キューブラー・ロス

デーヴィッド・ケスラー共著
上野圭一訳
角川文庫

 

 

 

 

精神科医として、終末期にある人々のインタビューを重ね「死とその過程のレッスン」を研究してきたロス博士が、最晩年にのこした「生のレッスン」。

 

 

第一章「ほんものの自己」のレッスンから始まり、「愛のレッスン」「喪失のレッスン」「罪悪感のレッスン」…第十四章「幸福のレッスン」まで…ページを繰るごとに、慌ただしい日常に紛れて脇に置きっぱなしにしたり、その存在にウスウス気づいていながら見たくないので見ないで放置している、心の未処理案件に、向き合ってみようという気持ちになってきます。最期のときまで、それを待つ必要はないのだ、と。

 

 

思い込みを外して非常時を日常として生きる

 パンデミックの衝撃により、死生観を練るときが訪れたと感じていたタイミングで、この本に出合いました。

繰り返し読むことになると思います。

 

 

 

 

「いまの人生とおなじ人生は二度と手にすることができない。

 

あの海、あの空、あの星、あの愛する人を、最期にもう一度だけみたいと願うようになるときまで待つ必要はない。いまこそ、それを、しみじみとみてほしい。」