あなたは、予定の管理や生活の記録に、手帳をお使いでしょうか。
スマホのアプリ派?または、自前の脳の中で事足れり派でしょうか。
私は、紙の手帳を愛用しています。
最近の手帳は、前年の10月(2021年の手帳であれば、2020年の10月)とか、遅くとも12月始まりのものが多いので、早めに手帳を入手し、12月から新しい手帳との生活をスタートさせています。
というわけで、12月の前半に、去年の手帳からの引継ぎ作業を大体済ませてしまいます。12月半ばを過ぎると、何となく気ぜわしいので、早めに。

今年も、早速その作業をしたのですが、手帳のメモ欄に、鉛筆で「中川家つよし ”私、失敗しないので”」と書いてありました。
これを見つけるまで、スッカリ忘れていました。
ラジオを聴いていて、これはイイ!!と思った言葉を書き留めたものと思われます。
(急いでいて、剛さんの漢字も書けなかったのでしょう)
どの番組だったのか、どんな文脈だったのか、そこはほぼ記憶がないのですが、なにか、ゲストとの会話の中で出てきたような気がします。
観たことのない私でも、有名なドラマシリーズの決め台詞だと知っているフレーズのもじり。
剛さんの言い回しがすごく可笑しくて、笑ってしまいました。
と同時に、身近な手のひらサイズながら、重量を感じる言葉でした。

このところ、リアルに高齢化していく実家の両親を、どうやってサポートしていこうか、していけるのか、気がかりな時間が増えてきました。
心配はしないように(不安が増幅していくから)。
シンプルに気に掛けるように。
エゴとコントロール欲と向かい合う、自分自身の修業。
親との関係のレッスン、最終ステージ。
そんな風に、自分に向かって声を掛けていたタイミングでした。
よいタイミングで、よいメモを見つけました。
金言として持ち扱うことは、中川家剛さんは本意ではないと思います。
笑いは、状況に風穴を開けるもの。視点をずらすもの。
メモをきっかけに思い出した言葉は、書かれた文字としての意味を超えて、その時の放送での、言い回しや、声の感じ、その可笑しさと一緒に意味を届け続けてくれます。
「私、心配しないので」
つぶやいてみると、つい笑いたくなって、元気が出てくる気持ちの良い言葉です。