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米大統領選就任式のパープルカラー

世界中が注視したアメリカ大統領選も、先日20日、滞りなく就任式が行われました。そのニュースを見て、新副大統領カマラ・ハリス氏はじめ、列席した元大統領夫人ミシェル・オバマ氏、ヒラリー・クリントン氏らの服の色が気になりました。

 

 

大統領就任式のファッションを色でみると

 

カマラ・ハリス氏の服の色は、はじめ写真を見たときは、深い海のような青色かと思いましたが、光の加減か、別の写真を見ると、だいぶ紫がかった青色に見えます。

ミシェル・オバマ氏はプラムのような深い紫色、ヒラリー・クリントン氏は明るく鮮やかな紫色と、ハッキリとパープルカラーをまとっていました。同じく元大統領夫人のローラ・ブッシュ氏は、水色に近いようなスミレ色を取り入れた装いです。

 

新大統領夫人ジル・バイデン博士は、就任式ではトルコ石のような青色の姿でしたが、就任式前夜の式典には、紫色のコートで臨んでいました。

 

パープルのメッセージ

 

そう、紫色は、青と赤を混ぜた色です。そして、青は民主党、赤は共和党のイメージカラー。「深い分断を乗り越えて団結しよう」というメッセージを感じますが、これは、シンクロニシティだったのか、演出意図の共有があったのか、興味深いところです。

Miloslav HamříkによるPixabayからの画像
Miloslav HamříkによるPixabayからの画像

紫色と痛み

もう一つ、私が感じたのは、紫は、傷ついた心を癒すこともある色だということです。

 

紫という色は、なかなか好みの分かれる色です。桔梗や紫陽花…花の色ならともかく、身に着けるものの色としては、ほとんと選ばない人もいるでしょう。どこか非日常的なイメージもあるかもしれません。

 

そんな紫色ですが、不思議なことに、普段の生活では紫色に見向きもしない、という人でも、塗り絵アートセラピーのなかでは、無意識に紫色の色鉛筆やクレヨンを手にすることがあります。(その場合、多くは、出来上がりを見てから、紫を使ったことに我ながら驚いておられます)

 

 

熱と動きの赤色と、寒と静の青色。対照的な二つの色が混ざり合ってできる紫色は、相対するものを包み込む複雑さ、繊細さをもっています。赤と青の配分により、また、明るさの程度により、非常にバリエーションに富む色でもあります。(まさに、先日の大統領就任式では、パープルのバリエーションが展開されました)

Myriams-Fotosによるpixabaからの画像
Myriams-Fotosによるpixabaからの画像

今、傷ついているのはアメリカ市民だけではありません。大統領就任式でパープルカラーが目立ったことは、既に色々なメディアで言及されていますが、それだけ取り上げられるということは、今、多くの人が抱える痛みにそっと触れるものだったから、という気がします。

 

ごきげんよう


参考:

▼APFニュース(日本語)

https://www.afpbb.com/articles/-/3327472?pno=5&pid=23002266

 

 

▼ハーパスバザー

https://www.harpersbazaar.com/jp/celebrity/celebrity-fashion/g35283962/biden-inauguration-fashion-210122-hns/