冬から春への過ごし方

漢方養生の冬と春

暦の上でも立春を迎え、東京南部では、ぽかぽか陽気の日が続いています。日も少しづつ永くなって、春の足音が聞こえる今日この頃。漢方養生の考え方では、冬は、エネルギーを蓄えてじっとする季節であり、春は、その蓄えてきたエネルギーを、のびのびと生長させる季節とされています。そして、人間の暮らし方も、まさに自然のリズムに合わせて過ごすのがよいとされ、季節ごとに過ごし方のポイントがあります。

 

とはいえ、立春を過ぎたばかりの今、日が沈むとまだまだ寒いもの。季節のめぐりはデジタルではありませんから、一夜で春がやってくるわけもなく、冬から春への変化もグラデーションです。そして、漢方養生で考える季節の過ごし方も、次の季節をすこやかに過ごすための準備、という面があります。

漢方養生セルフケア冬から春への過ごし方のイメージ

立春過ぎのセルフケア

そんな今の時期に気をつけたいのは、寒さと風です。先日も、よく晴れた日の午後遅く、風が強めに吹き付けた日があり、「ああ、春だなあ」と感じたところです。

 

冬の寒さは、体を縮こまらせ、体のめぐりに障ります。手足が冷えたり、肩が凝ったり…寒さから風邪を引き込むこともあります。

一方、春は風がよく吹く季節です。体が元気でバリアが十分なら、少々の風が吹き込んでも跳ね返すことができますが、バリア不足だと体調を崩しやすくなります。冬の間に、寒さでめぐりが悪くなっていると、バリアがスカスカになってしまい、風の影響を受けやすくなりがちです。

漢方養生セルフケア冬から春への過ごし方のイメージ

寒さと風への対処

 そこで、今の時期、簡単にできることは、防寒&風対策。

特に、首まわり、襟元の体温調節がおすすめです。寒いかなと感じたら、風が吹く日は、襟元にスカーフやショールを巻きましょう。特に、ショートカットや、長い髪をまとめてうなじを出すヘアスタイルの時は要注意です。だんだん服装も軽やかになっていく季節です。もうハイネックには飽きて、襟を広げたい気分になる人もいるかもしれません。そんな時も、何か巻くものを用意していると寒さや風に対処できます。私は、家で過ごすときには、気に入った色や柄の手ぬぐいを襟元に巻くこともあります。綿は肌触りもやさしく、ほっこりと温もる感じが好きです。

 

小さな工夫で、元気な春へ、そして夏へ。

新型コロナウィルスの影響で、ともすると「先のことはわからない」と不安な気持ちがアタマをもたげそうな日々が続きますが、自分でコントロールできることも、ちゃんとあります。小さな積み重ねて、季節とともに、すこやかに暮らしてゆきましょう。

立春の漢方養生屠蘇散茶のイメージ

写真は、立春の日に楽しんだ屠蘇散のお茶です。暮れに、余分に買っておいた屠蘇散を、お酒やみりんではなく、お茶として淹れたもの。屠蘇散の正体(?)は、からだを温める系の生薬なので、いわば漢方的ハーブティーです。ほのかに甘く、高貴な香りが高いお茶でした。来年も試したいです。

 

 

ごきげんよう