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からだの熱をとるお茶と白い花

ショウガやシナモン…からだを温める食べものとしておなじみの存在。

寒い季節だけでなく、真夏のクーラー冷え対策でもお世話になりますね。

これらは漢方薬の原料、生薬でもあります。

生薬っていうのは、からだを温めるもの。そんなイメージが強くありませんか?

実は、からだの余分な熱をとる作用をもつ生薬というのも、あるのです。

身近なあの草花も、生薬

 それらのなかで、とても身近なものの代表が、ドクダミとクチナシです。

 

ドクダミは、生薬の世界では「十薬(じゅうやく)」とよばれます。花期の茎や葉が薬になります。

クチナシは「山梔子(さんしし)」。実が薬になります。

 

薬の原料としてはピンとこないですが、ドクダミ茶はスーパーやドラッグストアで買えますし、クチナシの実は、おせち料理の栗きんとんの色づけとして「年に一度は使う」という方もいらっしゃるのでは。

こうしてみると、余分な熱をとってくれるという、今の季節に有難いはたらきを持つ、ドクダミやクチナシに親近感が湧いてきます。

白い花の画像
ドクダミの花

白い花と自然のバランス

薬理学的、植物学的には、既に色素と効能の関係が明らかになっているのかもしれませんが、私にとって不思議なことがあります。

 

ドクダミもクチナシも白い花をつける、ということです。

 

(正確には、ドクダミの白い部分は、花びらではなく、苞というものなのだそうですが、まぁ置いといて)

 

気温が上がってくる時期に、白い花をつける植物が、熱をとるはたらきを持つなんて、自然のバランスはすばらしい。陰陽のバランスってこういうことなのか、と感じます。

 

白い花の画像
クチナシの花

気持ちで涼しく

「あなたにとって、涼しさを感じる色は?」と聞かれたら、今までの私ならブルー系だと答えたと思います。

でも、漢方養生を学び、ドクダミやクチナシの熱をとる作用を知ってからは、公園や道端で出会う、緑の中の白い花たちに、より涼やかさを感じるようになりました。

 

今では、白い色も(特に緑との組み合わせで)爽やかな涼感を誘う色だと感じるようになりました。

 

気軽に楽しめるドクダミ茶、私も日差しが強くなってくると愛飲していますが、飲むときに白い花をイメージしたりすることもあります。

そうすると、より涼しくなるような気になって、密かなたのしみが増えます。

 

 

梅雨も明けつつあり、ドクダミもクチナシも、花の姿は消えてゆきますが、そのエッセンスは、乾燥させた葉っぱや実のなかに生きているんですね。おいしく、たのしく、その恵みを受け取りたいと思います。

 

(ドクダミ茶、おいしいですよ!)

 

ごきげんよう